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日本とは何ぞや?

Y染色体の研究をもとに独自視点で想像を膨らませます。

Y-DNAの系統図と説明

Y染色体 遺伝 ハプログループ DNA C1a1 C2a C2b C2c C2d N O Q R NO P D1b

人類のY-DNAの系統図

ハプログループはまだ調査研究段階であり、頻繁に変わります。

更新時点でのY染色体ハプログループの系統樹は、以下の通り。

なお、新たにSNPが出来ると、そのSNPがあるか否かで2分します。つまり、Y染色体ハプログループは、絶滅・未発見・分類不能な場合を除き、2分岐します。ハプログループは、大文字のあとは、数字(1又は2)と小文字(a又はb)を交互に繰り返すことで系統を分かりやすくしています。3、4、c、d等2分岐を越えているところは分類が完了していない状況です。以下系統図を書きますが、いつでもどこでも分類が変わるおそれがあります。遺骨や分類が整理されて新たな人類が見つかる可能性があります。

なお、単にD1bと言った場合はD1bの変異を持つ全てを指し、D1b*と表記された場合は本来サブグループを含まないD1bを指しますが、多型と言えるか判断出来ず残しているものや、調査不足等で既存の集団に分類出来ないようなものや追跡調査が出来ないようなものまで含みます。また、D1(xD1a)と表記された場合、D1aを除いたD1、つまりD1*とD1bを意味します。

年代は正確とはとても言い難く、学説もバラバラですが、強引に推測も交えながらイメージ・参考迄につけました。間違いはご容赦下さい。遺伝子情報から分岐の順番が解っても、遺伝子学だけで年代を推定するのはかなり困難だと思われます。

人類の変異は基本的には、受精する際に起こります。Y染色体の場合、体毛や体格等が表現型となって発現し、それが原因で移動することはないとは言い切れません。

ただ、人類の移動で圧倒的に多いのは、人類の社会的な移動(天災、いさかい、遊牧、焼畑、環境変化、他にも例えば川に水を汲みに行くには遠すぎて川があって良い実のなる木があって獣も狩れる所を探しに移動しよう等々)です。

あくまで変異の順番がわかって変異の時期がある程度わかるというのと、移動の始まる時期は分けて考えるべきなので、以後次の章からは、移動の時期と変異の時期を分けます。以下は目安位に思ってください。

 

Y染色体アダム(588000年前発生。2つに分岐)

ーA00

A0-T(27万年前発生。以下2つに分岐)

ーーA0

ーーA1(以下2つに分岐)

ーーーA1a

ーーーA1b(8.5~7万年前に以下2つに分岐)

ーーーーA1b1

ーーーーA1b2(BT。825~625百年前分岐)

ーーーーーB

ーーーーーCT(8~7万年前に以下2つに分岐)

ーーーーーーDE

ーーーーーーCF(77~45千年前に以下2つに分岐)

ーーーーーーーC

ーーーーーーー(60~45千年前に以下分岐)

ーーーーーーーーF1

ーーーーーーーーF2

ーーーーーーーーF3

ーーーーーーーーGHIJK(以下2つに分岐)

ーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーHIJK(6万~42560年前に分岐)

ーーーーーーーーーーH

ーーーーーーーーーーIJK(55千~42560年前に分岐)

ーーーーーーーーーーーIJ

ーーーーーーーーーーー(55千~24090年前に分岐)

ーーーーーーーーーーーーK1(LT)

ーーーーーーーーーーーーK2(5万~24090年前分岐)

ーーーーーーーーーーーーーK2c

ーーーーーーーーーーーーーK2d

ーーーーーーーーーーーーーK2e

ーーーーーーーーーーーーーK2a(NO)

ーーーーーーーーーーーーーK2b(4万~24090年前分岐)

ーーーーーーーーーーーーーーK2b1(SM)

ーーーーーーーーーーーーーーK2b2(。2つに分岐)

ーーーーーーーーーーーーーーーK2b2b

ーーーーーーーーーーーーーーーK2b2a(2つに分岐)

ーーーーーーーーーーーーーーーーK2b2a1()

ーーーーーーーーーーーーーーーーK2b2a2()

  

 各ハプログループの分布など

Y染色体アダム・・・祖先を辿っていけばいずれたどり着くであろう仮定の人類。1人とは限らない。

A00・・・アメリカ在住のアフリカ系男性1人、アフリカ中央西側のカメルーン西部のMbo族11人。サブグループでBangwa族(27/67)等。

A0-T・・・SNPの痕跡は確かにあるものの、サブグループかもしれず、はっきりしていない。A0ないしA1とはっきりしているのはカメルーン南部のピグミー、Bakola族で8.3%。アルジェリアベルベル人で1.5%。ガーナにもいる。

A0・・・未確認。

A1・・・未確認。A1*なのかは分からないがモロッコのベルベル人イングランドのヨーロッパ人。

A1a・・・アフリカ西端セネガルガンビアのマンディンカ族で5%(2/39)、同じく西端のギニアビサウで3.94%(22/558)、特にMancanha族に多い。アフリカ北西端のモロッコのベルベル人で3%(2/64)。アフリカ西部のマリで2.02%(2/99)、うちドゴン族1人。アフリカ西端の島カーボベルデで0.5%(1/201)。あとA1aのサブグレードがイングランドのヨークシャーで7人、フィンランド西部キロで3人。

A全て

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A1b1・・・Aの最大多数。アフリカ南部西側のナミビア周辺、アフリカ中央部やや東側のスーダン周辺の2極に集中し、アフリカ中央部南部に広がる。

BT・・・未発見。

・・・アフリカ中央部に多く生息。

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特に西岸のガボンカメルーンに多い。

CT・・・ユーラシアアダムと呼ばれる脱アフリカした最初の人種とされる。未発見。

DE・・・Y染色体のDNA配列の他の人類では見られない場所に、定形式の300塩基(Alu配列)が挿入された人類集団。通常、塩基の挿入は、3文字で1単語のアミノ酸を構成する関係で文章が変わり、俗に言うミュータント(原発事故後に発見される見た目が通常と異なる進化した生物)が生まれやすい。ただAlu配列は、DNAの中に10%ほど占め、単語の途中で挿入したりはせず、アミノ酸も構成しないことは明らかになっている。この珍しい変異の痕跡(SNPs)、あるいはSNPsを持つ人をYAP(+)と言い、他の人類をYAP(-)として区別することもある。YAPはY-chromosome Alu Polymorphismの略です。

このDE*はDとEの祖にあたり、72,500~50,000年前にはYAPを受け継ぎDとEに分岐する。

・・・アフリカ最大のハプログループ。西アフリカと、A・Bを除いたアフリカ中央部と南部に多い。

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・・・日本人、チベット人のルーツ。

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CF・・・未発見。

・・・この後生まれるC1は、オーストラリア大陸最大のハプログループ。同じくこの後生まれるC2は、ロシア、アラスカ最大のハプログループ。

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C*はアボリジニ、インド、スリランカ、東南アジア、スペインで観測。人骨でロシア。

77000~43000年前に生まれたCは、72500~43000年前、C1とC2に分岐する。C1は遅くとも36,260年前にはC1aとC1bに分岐していたことが人骨の放射線測定から明らかになっている。C1aは遅くとも29,410年前にはC1a2に分岐していたことが人骨の放射線測定から明らかになっている。

C1a1は日本では5%弱観測されている。C1a2は西ヨーロッパで40人弱かなり点在して観測されている。C1bはフィリピン以南、インドネシア以東の島々に数多く観測されている。C2も日本でいくつかの種類が観測され、ロシア、旧ソ連の東欧、モンゴル等で多く、北中米まで観測されている。

・・・スリランカ10%、インド5.2%(南部で10%、中央部で8%、北部と西部で1%)、パキスタン5%、ネパールのタマング人から4%以上、インドネシアのスラウェジとレムバタで4~5%、イランのバンダリから2.3%、インドネシアボルネオ島とジャワ島で2%、ナイル川中流スーダンのナパタとメロエでそれぞれ1人。

F以下全て

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F1・・・スリランカ

F2・・・中国、タイ、ビルマベトナムの国境沿いの少数民族、イ族、ラフ族の黄族、Kucong族で観測。

F3・・・ネパール、インドの少数民族タルー人とインド南東部で観測。

GHIJK・・・未発見。6万~42560年前にGとHIJKに分岐する。

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・・・黒海東岸のカザフスタンを中心にロシア、ヨーロッパ、中東、北アフリカまで薄く広く分布。

HIJK・・・未発見。

・・・インド・スリランカ人。

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インド南部を中心に南アジア全域。

IJK・・・未発見。

IJ・・・イランで2人か?IJはIとJに分岐。

・・・主にヨーロッパ。日本の静岡か沖縄で1/259=0.39%、北東アジアでも6/441=1.36%一応観測されている(Hammer MF, Karafet TM2006)。静岡か?

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特に北欧、バルカン半島ルーマニアアイスランドに多い。

・・・中東最大のハプログループ。

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主に中東、ナイル川流域。周辺にも広がっている。

・・・東南アジア。全人類の半数以上がこのKの子孫。何故か北欧でごく少数発見されている他、まだK*とははっきりしないのがモザンビークにいる。

LT・・・未発見。LとTに分岐。

・・・インダス側流域。パキスタン人の祖。

・・・アフリカ東部のソマリアジブチ、エチオピアに多い。

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中東からヨーロッパまで薄く広がる。

K2・・・オーストラリアアボリジニに1人、ロシアシベリアの人骨からも観測。これ以降の分岐ははっきりしていない。

NO・・・はっきりしていない。K2以下の分岐で確定していないのは、4人の日本人のほか、アジア各地にいる。今のところ、このNOはNO1とNO2に分岐し、NO1がNとOに分岐したと考えられる。

・・・シベリア・北欧最大のハプログループ。

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東はロシアから西はスカンジナビア半島まで北極海沿いに集中し、南は中国から東南アジアの国境沿いにまで広がっている。日本では青森で観測。

・・・ 東アジア・東南アジア最大のハプログループ。

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日本人の半数を占める。アジア人。何故かアフリカ東部のマダガスカル島にかなりいるのが不思議だが。

K2b・・・未発見。

SM・・・はっきりしていない。

S・M・・・パプア人か。何れも東インドネシアでもみられる。

M
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S
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・・・ティモール、フィリピン、アイヌのすぐ北の民族ニブフ、ロシアから中央アジアで観測。今のところ日本人では2人観測されているらしい。

K2b2a・・・ロシア極東や南西部を中心に、ユーラシア大陸の西はイランや旧ソ連の国々まで各地に広がる。北米でも観測されている。317百~24090年前QとRに分岐。

・・・北米・中南米グリーンランド最大のハプログループ。

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Qでの配置不明だが、日本の静岡か沖縄で1/259=0.39%一応観測されている(Hammer MF, Karafet TM2006)。静岡か?

・・・ヨーロッパ最大のハプログループ。f:id:disa-japan:20161114142848j:image

日本の静岡か沖縄で1/259=0.39%一応観測されている(Hammer MF, Karafet TM2006)。沖縄か?

K2b2b・・・フィリピンのアエタ族でのみ観測。

K2c・・・インドネシアのバリ島でのみ観測。

K2d・・・インドネシアのジャワ島でのみ観測。

K2e・・・インド人1人、パキスタン人1人で観測。

 

日本人に関連するハプログループについては後ほど詳細に触れていきます。

また、適宜補足・修正していきます。ご容赦ください。